喫茶ginger⌘ginger〜30代・不妊編〜

「30代の記憶」と「医療・健康」の悩み

不妊治療中の方のご家族・ご友人へ

取り合う手の接写モノクロ画像
辛い時ほど、手を取り合って

こんにちは☺︎❣️紗衣です。
(突然ですが、笑)巫女の血筋の人間です☺︎人を導く・支える使命があるのでしょうね…「なんで私が?」という経験を多く乗り越えてきました。

「8年にも及ぶ不妊」もその一つだと思っています。

今回は私が「家族・親族に言われて苦しかったこと」をお話しますね。

不妊治療に悩む女性を家族に持つ方へ

3世代の手の甲
孫、子、親。孫、嫁、姑。
どの悩み事もそうですが、経験した人でないと悩みへの苦しさに共感することはできません。

私も不妊歴が8年と長く、そもそも明るくめげない性格ですがそれでも沢山の言葉に傷ついてきました。
「ダメなの?(授からないの)」
「病院行ってみた?なんで授からないの?」
「孫が楽しみだ」
➡️私「(そんなの、こっちが一番思っているんだよ!!!)」

言葉にできない心の声でした💦
発言する相手が悪気はなくて、真剣に考えてくれているからこその言葉だともわかっていればこそ、傷ついても笑って返事を返していました。

すると今度は「何も考えていないのね…」と。笑
目の前が真っ暗になったのを覚えています_(:3」z)_

「あなたが元気でいてくれるだけで幸せよ」

抱き合う2人の女性
実際にハグしなくても、心へハグをお願いします。

「孫を抱かせてあげたい」
「どうして私は授からないの?何が、どこが悪いの?」
そんなことをずっっっと…本人は誰より考えています。ながーく続くトンネルを1人で走っているととても不安になるものです。

疑心暗鬼というか、年老いた親に孫を抱かせてあげられない自分に嫌悪すら覚えてきました。
「結婚したら子供が生まれて当然」
上の世代の方々は特にそういった認識が強いように思います。

私だって、子供を授かる日を夢にみながら結婚をしました。
すると余計に本人は、どんどんどんどん…人知れずストレスを抱えて行きます。

お茶の時間を楽しむ3人のおばあちゃん
「結婚したら子供を授かって当然」は思い込み。

実の娘さん、義理の娘さん、親戚の子、友人…接し方に困ることもあると思います。

口に出さなくても良いです☺️

「私は、あなたがニコニコ笑顔でいてくれるだけで嬉しいわ❣️」そう思って接してあげてください。
本心とは違うかも知れません。

でも、ご家族を思いやって、傷ついてもニコニコと自分の気持ちを偽って我慢しているのは不妊で悩む女性本人です。
優しい嘘に、優しい嘘で返してあげてください。
それが、不妊で苦しんでいる女性の心を優しく包んでくれる、不妊を解消するために、ストレスを減らしてあげられるお手伝いの一つと思ってあげてください。

本人の意思に寄り添うことが前提

本人は誰よりも「不妊を解消しよう」と頑張っています。めちゃくちゃ考えています。
日本という国は特に「性に関する話題」を嫌いますから、私自身、とても気を遣ってしまって誰にも話せませんでした。

夫ですら異性なのでデリケートな話題と思うと、ひとつひとつのことに気を遣って簡単に話せる話題ではないのです。

本人は、誰よりも考えて苦しんでいます。
家族にできることはむしろ「無い」と思ってください。寄り添うことだけ…。

本人が、「〇〇の治療をしようと思うんだ」と話してくることがあれば、本人の体を気遣ってあげてください。
・痛みはないのか
・夫婦2人で話せているのか?
・あなただけが辛い思いをしていないか?

私は、体外受精へのステップアップを検討していた時に家族から「早いうちに受けた方が良い」と言われて傷つきました。(めんどくさいですよね😅「辛いんだから寄り添って!」なんてばかり思ってた訳ではいないんですけれど。)
誰よりも、治療内容のことを考えているのに「お前のことはどうでもいいから、早く子供を」と言われている気がして、余計に辛くなりました。

お金や仕事のタイミング、夫との負担、生活パターン、病院の方針、先生との相性…いろんな気がかりを本人が考えていることを経験がない方は分からないのです。

何も言わない、聞かない。その女性本人の出来事・興味に耳を傾けてあげてください。

ここまでご覧になって、いかがでしたでしょうか。

繰り返しますが、悩んだことがない人には分からない苦しい悩みです。
不妊の悩みは、本人がどれほど努力したって叶わない時は叶わない苦しさがあります。命の悩みです。デリケートな悩みです。

ご家族が心配してくれるのもわかります。
けれど、「子供・孫」ではなくて、不妊に悩んでいる女性本人に関心を向けてあげてください。
それこそが、不妊という家族の悩みを少しでも早く解消してくれるかもしれない寄り添い方だと考えます。

むすびに

おばあちゃんと一緒に笑う女性
心から笑顔にさせてあげてください。
ご家族が寄り添おうとしてくれているのは、不妊に悩む女性が一番わかっています。
だからこそ言えないし、我慢を繰り返します。優しい女性だからこそ、不妊に悩むことになるような気もします。

苦しい時に頼りになるのはやはり家族です。
言葉だけが、愛情を伝える方法ではないと身をもって体感しています。

この記事が、ご家族の悩みのお役に立ちますように。
ここまでご覧くださりありがとうございました☺️


関連記事 gingerginger155.hateblo.jp